今日の英語 1
人に会った時の挨拶。
日本語だったら「おはようございます」とか「こんにちは」というところ、アメリカではこれがベストだと思う。
まず笑顔。それから "Hi (Good morning), 相手の名前! How are you?"
笑顔と、相手の名前を言うのがポイント。でもなかなかできない。相手のHow are you?には基本は"I am (very) good."と答えるのが無難。何か話題を話したいときはそれに合わせて変えたりもする。調べたらいい記事があったのでリンク。
“How are you?”への返事でコミュニケーションは劇的に変わる! | DMM英会話ブログ
若い人は"What's up?"と聞いてきたりする。何か面白いことある?といった意味なので普段は"Not much. How about you?"とか答えておけばいい。
力関係
今日のボスとテクニシャンのやり取り。
ボス「週末は誰かがマウスに投薬しに来ないといけない」。テクニシャン無言。ボス「どうしようか」。テクニシャン答えない、携帯をいじり出す。ボス「うーん。明日また話しましょう」。
そばで聞いていた僕は戦慄を覚えた。僕はまだ一人で仕事ができないので、ボスはテクニシャンに投薬を頼んでいる状況だと思う。でも週末だからといって残業代はないし、ボスは優しい性格なので強くはお願いできないのだろう。テクニシャンも今まで接した限り悪い人間ではない。文化的にも、自ら進んで不利益を被ろうとは思わないのだろう。ボスが来て投薬することだってできる。ただ携帯をいじり出したのには驚いた。もしかしたらこのようなやり取りが前にもあったのかもしれない。何だかうんざりしているように見えた。実はちょうどもう一人の研究員が休暇を取っているため、テクニシャンの負担はおそらく増えている。張り詰める緊張に耐え切れず、何度も「僕が行きます」と言いそうになった。
おそらく今後は週末の投薬は持ち回りで分担するのではないか。アカデミックと違って、週末働いてもそれは自分のプロジェクトではない。例えば自分ばかりが週末を犠牲にすれば不公平だし、自分はよくても家族の理解は得られないだろう。
最初のミーティング
新しい研究室の設備は古い。それにあまり整理されていなくて雑然としている。製薬会社という単語から想像する整然としたイメージとはえらくかけ離れた印象だ。ただ、あまり設備にお金をかけるバイオテック会社は真っ先に潰れるとも聞いたことがあるので、経営的には間違っていないのだろう。
仕事は今のところは前臨床試験の仕事が中心で、マウスを多く扱う。薬を使うという部分が異なるが、作業自体はアカデミックとあまり変わらない。それどころか、前の職場よりも設備が古いので多少懐かしい気さえする。
今日は最初の全体ミーティングがあった。治験での被験者確保の駆け引き、薬の製造やフォーミュレーションに関すること、PK(薬物動態)、特許などが議題にのぼった。どれもアカデミックではあまり耳にしない情報ばかりで、新鮮で大変勉強になった。そのうち発言する機会も出てくるだろう。武者震いする。
ミーティング中改めて感じたことだが、会社のCEOは非常に頭の回転が速く、アイディアも多く、リーダーシップを取ってディスカッションを進め、適宜に人を褒める。聞き手を常に意識しているようで、理解が難しそうなところは聞き手が付いてきているか確認し、追加の解説をしてくれたりする。率直に尊敬できるし、このCEOの下なら安心して仕事に励める気がする。
初日
前のポスドクとしての仕事の引継ぎと片付けがぎりぎりまでかかったものの、無事初日を終えることができた。
今日主にあったことは、入社に伴う諸手続きと、これからのプロジェクトの説明だった。IDをもらったときは、ついにこの会社の一員になったんだという感慨があった。IDの写真は警備のおじさんがスマホで撮りに来たのだが、「大丈夫、IDの写真に満足してる人なんて一人もいないよ。」なんてことを言っていた。
所属する研究室は小さく、ボスがいて、研究員(Scientist)が僕を入れて2人、テクニシャンが1人という構成。ボスは女の人で2児のママだそうだ。Day Careへの子供の送り迎えがあるので10時から5時がラボのコアタイム、大体8時間働くことが期待されるが、都合によってフレキシブルに働けるとのこと。小さい会社なので大きな会社に比べれば融通が利くのだろう。
会社の人の雰囲気は大変良く、優しい人ばかりなので幸先はよさそうだ。縁あって就職できたこの会社。精一杯頑張って、早く会社に貢献できるようになろうと思う。